横浜国立大学教育学部では、1年次の「教育実地研究」、2年次の「スクールデー実践」など、小・中学校等に出かけ、子供と接したり、授業を参観したりする教職体験を段階的に積み上げていきます。この体験により、教師の仕事、子供の考えや関わり方について多くの疑問や関心が生まれますが、大学の授業を通して疑問を解決したり、関心を深めたりしていくプロセスを経て、子供への見方がより豊かなものに変わっていきます。3年次の教育実習では、子供をみる目が十分に養われた状態で取り組むことができます。
例えば、2年次の「スクールデー実践」では、アシスタント・ティーチャー、初等教育フィールドワーク研究、教材研究から各自が選択して活動を行いますが、9割の学生が「充実していた」、「(3年次の)教育実習に結び付く」と感じています。
学生の専門領域は、入学時に専門領域が決まっている学生を除き、1年次の10月頃までに本人の希望及び入学後の学修状況を基に決定します(受入上限数を超えた場合は選考試験により決定)。決定後は、高度な専門性を身に付けるために各専門領域に分かれて学習します。各専門領域では、下表に示す教育職員免許状(中学校免許は専門領域の教科)を取得することが卒業要件となっています。また、自分の専門領域外の免許状を副免許として取得することもできます。
コース | 専門領域 | 資格・免許状 |
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言語・文化・社会系 教育コース |
国語/社会/英語 | 小学校教諭一種免許状 中学校教諭一種免許状(高等学校教諭一種免許状) |
日本語教育/教育学 | 小学校教諭一種免許状 | |
自然・生活系教育コース | 数学/理科/技術/家庭科 | 小学校教諭一種免許状 中学校教諭一種免許状(高等学校教諭一種免許状) |
芸術・身体・発達支援系 教育コース |
音楽/美術/保健体育 | 小学校教諭一種免許状 中学校教諭一種免許状(高等学校教諭一種免許状) |
心理学 | 小学校教諭一種免許状 | |
特別支援教育 | 小学校教諭一種免許状 特別支援学校教諭一種免許状 |
「学外活動・学外学習」は、大学で学んだ知識を学校現場や子供との関わりにおいて積極的に実践していく活動であり、大学の単位としても認定されます。学校現場や社会のニーズに対応したボランティア活動を通して大学での学習や研究を見直すなど、教師としての実践力を養うのに最適な場となっています。
名称 | 活動内容 |
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学外活動・学外学習Ⅰ | 児童・生徒たちとのフレンドシップ活動・学校ボランティア活動 |
学外活動・学外学習Ⅱ | 小・中・高等学校等で授業や課外活動における児童・生徒の学習及び活動を支援 |
学外活動・学外学習Ⅲ | わくわくサタデー(小学校における児童対象の土曜講座の企画・実施) がやっこ探検隊(保土ケ谷区内の児童との体験活動の企画・実施) |
校種を問わず教育現場から高い評価を受ける横浜国立大学教育学部卒業生。就職先の校長、校長経験者からの生の声を紹介します。
出典:「教育学部卒業生・就職先 フォーカスグループ・インタビュー調査」2019