コンセプト・特色(学校教員養成課程)
学校教員養成課程とは?
横浜という立地条件により、様々なタイプ・能力・興味を持った学生が集まります。その多様性を活かしつつ、教育に携わりたい、教育を専門的に学びたいという学生一人ひとりのニーズに応え、探究心を引き出し、個性的ですぐれた教師、教育者を育成するよう心がけています。
本学部では学生たちが学校現場での実践と大学での学問・研究を自身の目的に合わせてうまく組み合わせ、体系的に授業プログラムを組み立て、計画的に学ぶことができる環境を整えています。それによりどのような場面においても教育者的役割を果たせる能力を身に付けていくことができます。
課程は3つのコースと14の専門領域から編成されています。すべてのコースにおいて学生は小学校教諭一種免許状の取得を義務づけられています。さらに、教科の専門領域では中学校教諭一種免許状を取得、特別支援教育専門領域では特別支援学校教諭一種免許状を取得することになります。入学後、様々な領域の内容に触れながら専門とする領域を選択し、選択後は専門領域に分かれて少人数の環境で学び、高度な専門性を身に付けることができます。
また、社会の要請に応え、二種免許を取得しやすいカリキュラムに再編しました。中学校教諭免許状や特別支援学校教諭免許状を持つ小学校教諭、複数教科の中学校教諭免許状や特別支援学校教諭免許状を持つ中学校教諭も養成します。
目指す教員像
◎教育力と教科の専門性を身に付けよう
小学校での基本的な教育力を身に付けた小学校教員の養成を中心に、教育学・心理学、特別支援教育、中・高等学校の各教科等、領域ごとにより高度な専門性をも兼ね備えた教員を養成します。
◎目の前の問題に立ち向かおう
多様な今日的課題(特別支援教育/インクルーシブ教育/ICT教育/異文化理解教育/外国につながる子供の学習支援等)と大学の学習を関連付け、問題解決にトライする教員を養成します。
◎児童・生徒の未来を育もう
学習の本来のねらいである児童・生徒の生活の質の向上を実現するための学習デザインを構想できる、実践力に優れた教員を養成します。
コース紹介
学生の所属する専門領域は、入学時に専門領域の決まっている学生を除き、1年次の10月頃までに本人の希望及び入学後の学修状況を基に決定します(受入上限数を超えた場合は選考試験あり)。決定後はより高度な専門性を身に付けるために各専門領域に分かれて学習します。
各専門領域では、表に示す教育職員免許状を取得することができます。
コース | 専門領域 | 資格・免許 |
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言語・文化・社会系教育コース | 国語/社会/英語 | 小学校教諭一種免許状 中学校教諭一種免許状 (高等学校教諭一種免許状) |
日本語教育/教育学 | 小学校教諭一種免許状 | |
自然・生活系教育コース | 数学/理科/技術/家庭科 | 小学校教諭一種免許状 中学校教諭一種免許状 (高等学校教諭一種免許状) |
芸術・身体・発達支援系教育コース | 音楽/美術/保健体育 | 小学校教諭一種免許状 中学校教諭一種免許状 (高等学校教諭一種免許状) |
心理学 | 小学校教諭一種免許状 | |
特別支援教育 | 小学校教諭一種免許状 特別支援学校教諭一種免許状 |
全員が小学校教諭一種免許を取得することを基本とします。さらに教科の専門領域では中学校教諭一種免許、特別支援教育専門領域では特別支援学校教諭一種免許の取得が必須です。高等学校教諭一種免許も希望によって取得することができます。また、本人の希望により、専門領域の枠を超えて、中学校教諭一種・二種免許、特別支援学校教諭一種・二種免許を取得することが可能です。
学外活動と学外学習について
「学外活動・学外学習」は、大学で学んだ知識を社会の現場で積極的に実践していく活動であり、それを大学の単位として認定しようという制度です。したがって、社会のニーズに対応したボランティア活動を通して、将来の進路を見極めることに留まらず、学内での学習や研究を見直し、社会的・教育的な実践力を養うのに最適な場であるといえるでしょう。活動領域は次の3つです。
名称 | 活動内容 |
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学外活動・学外学習Ⅰ | 社会全般のボランティア活動 (保土ケ谷区役所インターンシップ・国際機関実務体験プログラムへの参加等) |
学外活動・学外学習Ⅱ | 小・中・高校等での教育ボランティア (授業や課外活動等で、児童・生徒たちの学習活動を支援する) |
学外活動・学外学習Ⅲ | 子どもたちへの講座や交流活動 (わくわくサタデー、がやっこ探検隊) |